Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めいじせそうひゃくわ

明治世相百話

山本 笑月

Leggi 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) di 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 128.862 caratteri · 251 schermate

Aozora Bunko

古風なりし渡し場風景

こうした悠長な仕事が商売になったのも今は昔、大川の水が油臭くなって白魚はもちろん、江戸前の鯉も鰻も、明治の末にはとっくにおさらば。

古風なりし渡し場風景

大川筋にややこしい渡し船

古風な渡船も今はたいてい新式の橋梁に変ったが、一種風流の交通機関、明治の末年までは相当お役に立ったものだ。大川筋では誰も知る竹屋の渡し、三囲前から堤下の桟橋、馴れた足取りで船へ乗る蛇の目傘の女客、春雨時分の渡し船は、都鳥の姿とともに一段の風趣を添えた。

上流には橋場の渡し、白鬚の渡し、下っては山の宿、駒形の渡し、瓦町から両国百本杭への富士見の渡し、それに並んで須賀町のお蔵の渡し、大橋下流に中洲や清住の渡し、まだある、浜町の安宅の渡しなど、全くややこしい渡船時代。

これらの渡し賃が明治の中頃で大人八厘、小児五厘、人力車は一台一銭五厘、荷車八厘が通り相場、もっとも支流筋の小さい渡し、深川油堀の和倉の渡しなどは、五厘均一で不動さんの賽日などは船頭も大汗の繁昌。

川岸に粗末な番小屋、前の台板には二厘、文久などのバラ銭を竹にさして立て並べ、番人のおっさん、啣え煙管で頑張り、岸から二、三段の桟橋、舫った船には客が二、三人、船頭は棹を突っ張って「さあ出ますよウ」