Classici giapponesi con furigana
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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
Leggi 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) di 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 128.862 caratteri · 251 schermate
小赤壁の風致没落
三十年頃には春畝公はじめ名士の来観、公も興に乗じ酔余健筆を揮って大喜び、風流韻事もこの時代がお名残り。
赤坂新坂の寒翠園、明治中期の築造だが、三千余坪の庭園に大小無数の山もみじ。茶屋も六、七席、秋は毎年茶道協会の観楓茶宴で有名、園主竹内氏は数年前歿したが楓樹の蒐集には相当苦心、当時川端玉章翁も歎賞して、みずから写した実景図、彩色木版の一枚ずりが、今も好事家の手に残っているはず。
小赤壁の風致没落
清親画伯のお茶の水夜話
根岸の里に鶯の初音、向島の田圃に初蛙の俳味、そんな風流がいまどき通用せぬこと申すまでもないが、明治の中期以後、これらの風致区がどしどし滅却、文化の余勢とはいえいささか惜しい。
なかんずく市内屈指の勝景といわれたお茶の水、これはほとんど最後であったが甲武鉄道が飯田町へ乗り込んで間もなく、破壊の手がお茶の水へ延びたのは二十八、九年頃。
両岸の絶壁は鬱蒼たる老樹の緑、神田川の間を貫いて、市中とは思われぬ幽邃気分、詩人はこぞって「小赤壁」と呼んだくらい。春は若葉、夏は緑蔭、月にも雪にも申し分なき絶好の眺め、水流も今よりはずっと清く、ゴミ船などは通らなかったので、折々文人らしい舟遊びの客もあった。