Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めいじせそうひゃくわ

明治世相百話

山本 笑月

Leggi 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) di 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 128.862 caratteri · 251 schermate

Aozora Bunko

バカにした連中総感服

と、当時綾瀬はこの政太夫に私淑して行儀も正しく、語り口も枯淡の裏に何ともいえぬ独得の妙味があった。

バカにした連中総感服

古今の絶技山本東翁のこと

古今の絶技といわれた能狂言の山本東(先代東次郎)は大蔵流の家元で、全く飛び抜けた名人。眼の細い、鼻の大きい、赭ら顔の小肥りの老人で、半白の髪を蜻蛉のような細いちょんまげに結って、これは終生そのまま切らず、風采といい芸風といい、上品で朗らかで、真に生れながらの狂言師向き。

翁の晩年六十余歳の明治三十三年、芝の紅葉館でわが党の宴会、多数の参会者は能狂言などに趣味はないが、幹事の計らいでこの日の余興に東翁の狂言、一同なあんだとばかり、見ぬ前から馬鹿にして、碁を囲むやら、時局を論ずるやら、その内に膳が出て酒が始まる。もはや余興も手後れの形、幹事の面々気をもむばかり。

やがて狂言「萩大名」でシテの大名が東翁、例のふっくらとした調子で透る声、一言二言の詞があると一同オヤという顔付、萩見物の褒め言葉や当座の和歌を太郎冠者に教えられて、一向のみ込めぬ可笑し味など、追い追い佳境に進むと共に、いつか宴席の高話もぴったり止み、杯の手を休め、果ては一人立ち二人立ち、自席を立って皆余興席の前へ集まり、誰彼なしに総感服、ほんとうに技芸の力の素晴らしさを知った。