Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めいじせそうひゃくわ

明治世相百話

山本 笑月

Leggi 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) di 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 128.862 caratteri · 251 schermate

Aozora Bunko

往年の水菓子屋風景

大川には屋形や伝馬の花見船が三味線太鼓で押し寄せる、花を見るのか騒ぎを見るのか、とにかく出たわ出たわ。

人出は劣らぬが上野公園は広いだけに少し落ちつく。今よりも空地が多く、場所は取り放題、赤毛氈や茣蓙を敷いて重箱を開くもあれば、菰樽をかつぎ込んで騒ぐもあり、摺鉢山から竹の台、動物園前などいっぱい、ここへも仮装の連中や踊子が繰り込んで唄う、舞う、花時の逸楽気分を満喫した。飛鳥山もそのとおり、ここは今でも治外法権だが、以前のような悪く凝った花見風俗はあまり見かけぬ。

三十年頃に仮装姿の市中徘徊は禁止、とも知らずに呑気な連中、意気揚々と押し出すと途中でコラコラ、吾妻橋の交番へ鞘当の不破と名古屋が仲よく引っ張られて寛潤羽織をはがれたり、上野の広小路で伴れにはぐれた定九郎がただ一人、ベロベロに酔ったまま警官と押し問答、とど二つ玉ならぬ強薬の大目玉にグアとなって山内へ逆戻り、こんな喜劇が随所に見られたのも今は昔のお笑い草。

往年の水菓子屋風景

店頭で食う真桑瓜のうまさ

今日の優秀な菓物と比較にならぬのは明治の水菓子。この点菓物には限らぬがすべて旧式の代物ばかり、三十年代にはたいてい影を潜めたが、当時は別に苦情もいわず結構都人士のお口にかなって舌鼓を鳴らしたもので、甘酢っぱい言い草だがその頃の味を思うと、フルーツ全盛の現代