Classici giapponesi con furigana
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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
Leggi 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) di 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 128.862 caratteri · 251 schermate
焼芋屋の全盛時代
焼芋屋の全盛時代
蒔絵のお重で御進物などに
寒くなると偲ばれる焼芋屋時代。ポッポと煙の立つ釜の前に、焼き上りを待つ小僧さんや女中たち、楽しそうな風景が明治の末年まで市中到る所、大きく「○焼き」と書いた看板、中には「十三里」とか「八里半」、町内に一軒はきっとあったほどの繁昌。川越本場の味は格別、その頃の書生さんは、芋を羊羹、はじけ豆を金平糖と称えて、本物よりは遥かに珍重。
十七、八年ごろ焼芋屋の番付を見たが、三ツかまど以上を載せたもので幕内は四ツかまど、これらの大きな焼芋屋は大店向きの注文だけでも大したもの。当時一トかまの相場が丸焼、切やきとも二十五銭から三十銭見当、たいていの家庭では二銭三銭、もっとも中には皮をむいてゴマシオを振った上品な切焼もあって、大ドコの奥向きからわざわざ遠方へ小間使が出張、まき絵の重箱など持って来る。あるいはアミダの籤にあたって、おひげの紳士がきまり悪げに風呂敷を突きだすなどの愛嬌もあった。
右の番付で大関の、本石町の芋新などは、かまどを五つも並べて間に合わぬ位の注文、土蔵造りの堂々たる構えで芋洗いが二、三人、ひっきりなしに洗っていた。