Classici giapponesi con furigana
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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
Leggi 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) di 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 128.862 caratteri · 251 schermate
煙と消えた一代の作
ところが越えて二十年の夏、まだ宵の口の八時頃、ちょっとの油断に家内中母家に集まって夕食の折を窺い、離れの座敷へ賊が入ったと女中の知らせ、それとばかり駆け付けたが早くもどろん、あとには箪笥二棹がキレイに空。
「盗まれた海舟の大幅」のキャプション付きの図
盗まれた海舟の大幅
一人の仕業ではあるまいとなおも調べてみれば、ないぞないぞ、床脇の押入れにしまってあった例の海舟先生、これには一同じだんだを踏んだが後の祭り、察するに、彼らはかかる名家の真筆とも知らず、風呂敷がわりに贓品を包んで持って行ったに相違なし、筆者の伯には申しわけないが、そのとき限りお家の重宝行方不明、間もなく賊の片割れが捕まったが果して三人組で、品物はもちろん戻らず、恐らく墨を抜いて生地でこかしたのではあるまいかと、もったいなくて不覚の涙。
煙と消えた一代の作
彫刻の名人石川光明翁の災厄
明治彫刻界の泰斗石川光明翁、牙彫にかけては当時随一、木彫も立派な腕前、特に薄肉を得意として数々の大作を遺した。帝室技芸員美校教授という肩書はあったが少しも名人振らず、若い人にも平等の丁寧な応対、全く温厚の人格者として高村光雲先生と斯界の双璧、もっとも御両人江戸ッ子同士であったから兄弟の如き間柄。