Classici giapponesi con furigana
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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
Leggi 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) di 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 128.862 caratteri · 251 schermate
大川を眺めながら団子を食う、餅もよし餡もよし、ことにツケ焼団子が自慢で、下戸ばかりか上戸も手を出した。つづいて向島の言問団子、蔵前の桃太郎団子、谷中の笠森団子などもあり、根岸の芋坂下にも名代の団子屋、ちょっと風変りの店で酒も飲ませる。味はどちらも上等だが、団子の大皿と酒樽の同居に、知らぬ客はへんな顔。
つぎは蒸し羊羹専門の豊倉屋。浅草蔵前に暖簾も古く、店の柱に朱塗りの剥げた名筆の看板、黒塗りの箱を重ねて古風な構え、羊羹は並と上製、風味はもちろんムッチリとした舌ざわり、下戸ならでは知らぬ味、多年これ一品で売り込んだ名物だけの値があった。
まだほかにも何屋の何と名物格の呼び物も、一々挙げれば際限はないが、それも今では大半消滅。
ついでに本郷二丁目の粟餅屋。間口の広い立派な店、一方に餡やキナコ、ごまなどの大きな木鉢が五つばかり、奥の土間には腰かけの縁台がズラリと並んで客はいっぱい。その店先で屈強の男が三、四人、向う鉢巻たすきがけで粟もちの曲つき曲取り、つかんだ餅が指のまたから出る奴を、威勢よくちぎって遥か向うの木鉢の中へ巧みに投げ込む早業と、かけ声おもしろく餅を手玉に取っての曲つき、私もしばしば立ち止まって見とれたものだ。