Classici giapponesi con furigana
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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
Leggi 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) di 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 128.862 caratteri · 251 schermate
の餡の練れた工合、全く甘党を誘惑する。今時こんな汁粉がありますかい。
名代の随一は新橋の十二ヶ月、硝子戸を開けてすぐ二階へ上る、みんな食えば景品を出すなどと噂はあったが、三月四月となると紅餡や白餡が出て大抵は箸を投げる。当時の主人に聞くと、「全部召上った方は開業以来一人か二人、別に景品など差し上げませんよ」。店は目立たぬが京橋金沢(寄席)裏の亀村、知る人ぞ知る特殊のうまさ。日本橋木原店の梅園は手綺麗な上品汁粉、通客よりも粋な姐さんたちを喜ばした。
下谷黒門町にあった常磐、ここは椀も大きく風味も無類で、真の汁粉通も満足した。池の端の水月、当時は不忍池を見渡す座敷の構え、庭先の縁台で食わしたのも面白かった。浅草公園の松村、主人が風流家で万事大凝り、瀟洒な座敷に汁粉も上品。弁天山で有名の北村、家族連れの上客が多く、後に公園五区へ移って料理も始めたが却って失敗。そのほか蠣殻町の初音、瀬戸物町の梅村など聞えた店だが、こうした名代の汁粉の味も、明治の末年には追い追いコーヒー紅茶の匂いに消されて、わが党はいささか淋しい。
「汁粉もなかなか通なお方があって迂濶に商売は出来ません。