Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めいじせそうひゃくわ

明治世相百話

山本 笑月

Leggi 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) di 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 128.862 caratteri · 251 schermate

Aozora Bunko

少し気の利いた割烹店へ飛び込むと、女中が煙草盆と一緒に「板」を持ってくる、赤い塗板などへその日その日の魚の名ばかり列べてある、客は一見「今日はしけだな、仕方がねえ、コチを洗いに、鯛はお定まりのうしおとあら煮だよ」などと、あつらえる、ちょっと面倒だ。二流どこは大抵お見つくろいといって三品、わん、やき、さしみ、お中酒といって五品、前者は五十銭見当、後者は七十銭ぐらい、これが今の御定食の格、女中の祝儀は二十銭で門まで見送り。

家族伴れの即席料理といった家は、やはり塗板が出て一品書きの値段付き、その時代の相場が椀盛り四銭、さしみ、うま煮以下たいてい五銭、口取が七銭、それで結構お料理であった。その頃繁昌第一の京橋の松田、銀座一丁目の角店で五色のガラス障子に、大きな華々しい灯籠が二階のひさしにずらり、中庭の泉水には噴水があって赤青の風船玉がふわりふわり、不浄には薄荷のにおいがぷんぷんして、とにかく女子供は大喜び、食べ物よりは華麗な店構えで評判。

客を見て板前が腕を揮う、料理もうまく食えたわけだがこれがまた調子もの。二十四、五年ごろ上野御橋際へみずから豆腐料理「忍川」