Classici giapponesi con furigana
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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
Leggi 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) di 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 128.862 caratteri · 251 schermate
油画はなるほど大したものだと俄かに感心、もっとも半分は俗受け。
その随一は亀井至一氏の「弾琴美人」、幅七、八尺の大横額、等身大の文金髷の令嬢が、黒の裾模様の晴装で琴のまえに端坐、バックは牡丹の画の金屏風で、全く純日本式の構図、しかも令嬢は絶世の美人で浮き出たよう。観衆は全く魅せられて、いつもその画の前に黒山の人だかり。あまりの評判に早くも石版画の複製が数種現われて、市中の絵草紙屋に掲げられ、これらの店頭もまた相当に通行の人足を止めた。
つぎは原田直次郎氏の「騎竜観音」、縦八尺、幅五尺ぐらいの大作、紫雲を分けて全身を現わした老竜の背に、神々しく立てる白衣の観世音、右手に楊柳の枝を携えて水をそそぐ。慈容少しく粋なところがあって気品は足らぬが、ともかく雄大の構図、大抵あっと驚かされて、生きた観音様に出逢った心地。これも前の弾琴美人に劣らぬ評判、まずこれらが一般の目に触れて洋画の趣味も追い追い広く行き渡った。
以上のほか、同博覧会で見た作品のうち、これが洋画かと驚いたのは、作者は忘れたが、「鷺ノ池平九郎大蛇を裂くの図」という相当の大作、容貌魁偉の荒武者が大蛇の口へ両手をかけて今や引き裂かんとする凄まじの光景、これが凧の絵ならすぐ売れるがと思ったくらいで、さすがに不評、まあこんなのもあった、と当時の印象をただそのまま