Classici giapponesi con furigana
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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
Leggi 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) di 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 128.862 caratteri · 251 schermate
画料百円、その後十年を経ても出来ない。翁の名声はそのうちだんだん高まり、今さらあの画料ではとある人を介して追加を申し込むと同時に催促した。翁は却って気の毒がり、さっそく墨画の山水を立派に描き上げて届けたので、今度は依頼者が気の毒がり、改めて礼金の追加を差しだしても翁は頑として受けなかった。
降って明治の中頃、岩崎家から雅邦、幽谷、和亭、玉章など一流大家へ屏風一双ずつの依頼、その画料はずっと騰って二千円、玉章先生少しく持て余してある人を訪い「どんなに絵具を使っても描きようがない」と零す、「いや、それはあなたの手腕に対する相当の報酬です」といわれ、ようやく安心して描き上げたのが絢爛無比の満山紅葉の図、以上の諸大家さすがに名人肌であった。
新画の勃興と共に青年画家の一躍大家となった人の多かった明治の末年、池ノ端茅町にいた花鳥画の大家村瀬玉田翁、感慨無量の体で、「画家は四十歳を越さなければ一家を成さぬものでした。私は三十五、六で先年上京した時はすでに銅賞や銀牌の五つ六つは持っていたが、生計すこぶる困難、月十五円の家賃がなかなか払えませんでした。世は進みましたね」