Classici giapponesi con furigana
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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
Leggi 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) di 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 128.862 caratteri · 251 schermate
に国五郎の景清は、まことに見もの聴きものであった。大切りの国五郎の「羽根のかむろ」は、左が重三郎で小さい人形を巧みに使い、羽根をつく間の所作など細かく行き届いて活けるが如く、こればかりは文楽でも見られぬと大評判、そのくせ大入りとも行かず確か二回限りで中止、人形は東京の水に合わぬと決った。
然るに三十五年八月文楽の名人桐竹紋十郎が上京して、明治座の興行は連日売切の盛況、この時も「日向島」に「野崎」、呼び物は先代萩の「御殿」と、初めての常磐津の「廓文章」吉田屋、これが当時の名人林中、文字兵衛、義太夫は全部東京で「御殿」は売りだしの伊達(今の土佐太夫)、美音で鳴らした時代とてもっとも好評、しかし稽古には紋十郎からだめの出通しで随分苦しんだとのこと、それに反して林中との申合せには双方ぴったり息が合って、一言も文句なしに楽屋でも不思議がったくらい。
二の替りも八重垣姫や「朝顔日記」で紋十郎得意の出し物、林中は「乗合船」でこれまた十八番、後にも先にも常磐津での人形はこの時ばかり、それでぴったり息の合うところは名人同士、全くよいものを見ておいたと今でも思いだされる。