Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めいじせそうひゃくわ

明治世相百話

山本 笑月

Leggi 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) di 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 128.862 caratteri · 251 schermate

Aozora Bunko

大分やつれている。面なども紐付を持たずに無造作な扱い、鼻の先など剥げだらけ。昔は謡や能の修業にわざわざ京都へ行ったが、近年は村の先達が教えます。それで観世流だとあるから、すべてがおやおや。

いよいよ九段能楽堂の初日、舞台を見ると、シテ柱の前と笛座の横に黒塗りの燭台を置いて、五百目ばかりの大きな絵蝋燭が二本、お開帳のように飾ってある。囃子方が橋掛りの真ン中を通って来る。鼓太鼓を片手でぬっと前へ突き出した恰好にまた驚く。翁、千歳があって、三番叟が大変、舞台から飛び出しそうな勢いで、掛声もろとも凄まじく跳ね回る、全く見ものだ。後で聞くと、この三番叟のお礼は村から米二俵がお定まりとある。

次は高砂、シテは村内一流の名家、だが芸の方は一流どころか素人式、謡も型も観世らしいところは見えず、ただ、だらだらと運ぶ。シテ、ツレ共装束はよほど大切の品と見え、汗が垂れると演技中をも構わず、例の元締の髷の老人、大きなタオルを持ち出し、悠々と前へ回って装束を拭うなど東京では見られぬ図。これを土産に後は御免を蒙って引き下ったが、全く噂以上の珍品。

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