Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちけむりてんめいじん

血煙天明陣

国枝 史郎

Leggi 血煙天明陣 (ちけむりてんめいじん) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 191.184 caratteri · 379 schermate

Aozora Bunko

「ほんとか!」

とお吉は顫え出した。

「そりゃアいつから※(感嘆符疑問符、1-8-78) ……さあ話して!」

「又助と俺と九十郎とで、秋社へ梅見に行ったなア、半月ほどの前だったかしら。……その時藩の悪侍どもが、これも梅見に行っていたお浜の、厭がるやつを無理に呼んで、酒のお酌をさせたのをはじめに、悪いふざけ方をやり出したので、そこは廃れても九十郎だ、武技にかけちゃア凄いものさ、二、三人取って投げつけて、お浜を助けたのが縁となりだ……」

「その娘と出来たのかえ?」

「出来た出来ねえそれどころか、養子に貰ってくれなかったら、妾ア死ぬと大変な執心――その娘の執心よ。……箱入り娘は初心いからなあ。……そこへつけ込んで細工をし、からくっているのが又助だ。……そこでとうとう九十郎め、今夜楢屋へ出かけて行き……」

「そんなに進んで……もう養子に……」

「というところまではまだまだだが、主人の佐五衛門と表立って、会うというところへまでは進んでいる。……そこまで漕ぎつけりゃア大丈夫だ。何んといっても九十郎は美男、人品骨柄も卑しくねえ。……馬子にも衣裳髪形、借り着でも何んでも晴着をひっかけ、押し出して行ったらあの男、立派な若殿に見えるからなあ」