Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちけむりてんめいじん

血煙天明陣

国枝 史郎

Leggi 血煙天明陣 (ちけむりてんめいじん) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 191.184 caratteri · 379 schermate

Aozora Bunko

「これも不問? 変だのう」

刺すような眼で冬次郎は、貝十郎の顔を見詰めた。

(油断はならぬ)

とそう思った。

「戸ヶ崎」と冬次郎は熊太郎へいった。「貝十郎の様子ちと変だの」

「ちと変にござります」

どういっていいか挨拶に困る――そうは思いながら熊太郎は、冬次郎の言葉に合槌を打った。

「いつもは何事も天空海濶に、行動される十二神氏が、今回に限りものを隠される、ちと変にござります」

「どうやらやはり十二神様には、懐中に十手お持ちのようで」

勘助までが口を出した。

と、貝十郎はその勘助へ、ジロリと横眼を走らせたが、

「お勘、何んだ、ビクビクするな。……そう懐中が恐ろしくば、遠慮はいらぬ、探ってみい。……いや気味の悪い変性男に、鳩尾の辺探られぬ先に、俺よりよいもの見せてやろう」

いって貝十郎は懐中へ手を入れ、一葉の紙を取り出した。

「そこにおられるは戸ヶ崎先生の、ご門弟のお一人と見申した、卒爾ながらこれをお読みくだされい」

清三郎の前へ紙片を置いた。

十四

和歌らしいものが書いてあった。

そこで清三郎は声高に読んだ。

「きられたは、ばか年寄と、きくとはや、山もお城も、さわぐ新番。