Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちけむりてんめいじん

血煙天明陣

国枝 史郎

Leggi 血煙天明陣 (ちけむりてんめいじん) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 191.184 caratteri · 379 schermate

Aozora Bunko

小諸の城主一万五千石、牧野遠江守の城へ向かって、発足したところの一行なのであるが、それが塩尻にとどまって、五日というもの発しないのは、遠江守領内に、百姓一揆勃発し、それが岩村田侯内藤豊後守の、領内にまでも波及して、北佐久一円物情騒然、そこへ乗り込んでは危険というので、ここに滞留しているのであり、その様子をさぐるべく、白須源吾が命を受け、一昨日その方面へ出かけて行ったが、今帰って来て復命したのであった。

一応帳面を読み終ると、貝十郎は沈思した。

(蔭の首謀者が問題だ。あるのであろうかないのであろうか? あるとすれば誰だろう?)

この時裏口の木戸をあけ、町人姿の桐島伴作が、忍びやかにはいって来た。

「桐島氏か、異変はなかったか?」

「昨日のままにござります」

「人数に変りあるまいな?」

「冬次郎様に戸ヶ崎氏、その門下の清三郎とやら、他に例の三人の無頼が……」

「小諸かないしは岩村田の方へ、出かけて行くらしい様子はないか?」

「そのような様子ござりませぬ」

「浪人者など出入りせぬか?」

「見受けませんでござりました」

「では依然として我ら一行を、狙っているに過ぎないのだな?」