轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
「講談雑誌」博文館、1922(大正11)年9月~1926(大正15)年5月<br>よき夫婦、復讐とげられる、右京次郎団、兄妹邂逅大団円「現代大衆文学全集 第六巻 国枝史郎集」平凡社、1930(昭和5)年7月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 335,908 字 · 669 页
にわかに起こる鬨の声
「何んの謀反でございますものか。自由意志でございます」
「しかし我々は謀反と認める」
「勝手にお認めなさりませ」
「謀反人は殺さねばならぬ」
「死ぬのは厭でございます」
にわかに起こる鬨の声
「おお死ぬのは厭でござるかな」
「ハイ、厭でございます」
「しかし山寨の掟として謀反人は殺さねばならぬ」
「死ぬのは厭でございます」
「死なない法が一つござる」
「どうぞお教えくださいまし」
「姫!」
と云うとにじり寄り、ムズと両手をひっ掴んだ。
「私の心にお従いなされ」
すると姫は驚きもせず、
「心に従えと云いますのは?」
「私はあなたに恋しております」
「それは有難う存じます」
「おお有難いとおっしゃるか」
「人に恋され愛されるのは、有難いことでございます」
「それでは私のこの恋を、叶えてくださるとおっしゃるか?」
「いいえそれは出来ません」
「ナニ出来ぬ? 何故出来ませんな?」
「他の人を愛しております!」
姫は始めて厳然と云った。
「どなたを愛しておいでなさる?」
「ハイ、許婚の右京次郎様を」
左陣は冷やかに笑ったが、
「その飛鳥井右京次郎も、明日は驚くでございましょう」
「それは何故でございます?」