轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
「講談雑誌」博文館、1922(大正11)年9月~1926(大正15)年5月<br>よき夫婦、復讐とげられる、右京次郎団、兄妹邂逅大団円「現代大衆文学全集 第六巻 国枝史郎集」平凡社、1930(昭和5)年7月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 335,908 字 · 669 页
岩石ヶ城へ
「なに、百地三太夫先生? ははあさようでござりましたか」
御嶽冠者やオースチン老師は顔を見合わせて驚いた。当時日本の大兵法家と云えば百地三太夫を挙げなければならない。その高名な人物に偶然邂逅したのであるから驚きもし喜びもした。
「これはこれは百地殿か、よい所でお目にかかりこんな喜ばしいことはない。愚僧は詰まらない西班牙僧レオ・オースチンと申すもの、爾今お心安く願います」
「私めは東条数馬、若年者にござりまするがなにとぞお引き廻わしくださいますよう。ええ、ところで才蔵殿とやら、いつぞやの冬の恵那付近にて私打ち身にて困窮の際厚いご介抱を受けました筈、謹んでお礼申し上げます」
「ああそうそうそんなことがあったね。ナーニ武士は相身互いでさあね」才蔵はすっかりいい気持ちだ。
そこで冠者はまた云った。
「百地先生いかがでござりましょう。オースチンご老師もおいでの事でござれば、私、居城岩石ヶ城へお出でくださることなりますまいか? 兵法のお話など承わりたく存じおります次第にござります」
その尾に従いてオースチン老師、
「さようさようそれがよろしい。百地殿是非ともおいでなされ。