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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
「講談雑誌」博文館、1922(大正11)年9月~1926(大正15)年5月<br>よき夫婦、復讐とげられる、右京次郎団、兄妹邂逅大団円「現代大衆文学全集 第六巻 国枝史郎集」平凡社、1930(昭和5)年7月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 335,908 字 · 669 页
高等人種だと自惚れる。……オイ、お前達、下りて来るがいい! 俺らの国まで下りて来るがいい! 貧乏と病気と労働の国だ! 一旦ここまで下りて来ねえ。一切はそれからの問題だ。一緒に行こう、俺と一緒に!」
「俺は厭だ、欲しない!」
大物主は憎々しそうに云った。「では、お前達は俺達の仕事を、あくまでも妨げるというのだな※(感嘆符疑問符、1-8-78)」
「そうだ、お前達が譲歩しなければな」
「だが俺達はどんなことをしても、工事を進めなければならないのだ」
「進めるがいい、妨害するばかりだ!」
「では戦争だ! それでもいいか!」
「待っているのだ。その戦争をな!」梟帥は愉快そうに哄笑した。「ワッハハハ、待っているのだよ!」
「だが戦争も感心しない。平和のうちに処理したい。そのためお前を呼んだのだからな。そのためお前も来たのだろう?」
「それはそうだ。そのために来たのだ」
「では双方で妥協しよう」
「仕方がない。妥協しよう」
「お前の方の条件は? まずそれから聞きたいものだ」
「よろしい、それでは条件を出そう。……お前達の傲慢なやり口を、是非とも改めて貰いたい。だがこいつはむずかしかろう。