轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
「講談雑誌」博文館、1922(大正11)年9月~1926(大正15)年5月<br>よき夫婦、復讐とげられる、右京次郎団、兄妹邂逅大団円「現代大衆文学全集 第六巻 国枝史郎集」平凡社、1930(昭和5)年7月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 335,908 字 · 669 页
夜は寂々と物凄く、風さえ今は途絶えている。何の物音も聞こえない。
本堂の縁に腰かけていた常陸介と山尾とは闇の中で顔を見合わせた。
「天晴れ世間の噂に違わず、三匹の狐が三様の化け方、なかなか巧みにやりましたな。あれでは城下の町人どもが化かされるのももっとも千万、常陸、少々感心申した」
「ほんとに綺麗に化けましたこと。とは云え畜生の浅ましさに、小手抜小女郎というあの狐は、白拍子姿に化けたはよいが黄金造りの立派な太刀を右に佩いていたではございませんか」
「ほほうさようでござったかな。そういえばこのような闇の夜に彼らばかりが描いたようにハッキリと姿を見せおった。畜生は畜生でござりますのう」常陸は笑って云うのであった。「それにしても彼らは我々の主人花村殿を悪態に申し復讐するなどと云いおったが何をする気でござろうかの?」
「何をしようが相手は獣、恐れるところはござりますまい」
裸体武兵衛
この時、銀杏の根もとの辺から、パッと白光が閃めいたが、法蔵寺鈍二兵衛を先に立てて小女郎もお夏も洞穴から出た。
「これで相談も調ったが、何んと名案ではあるまいかな」
鈍二兵衛が鼻を蠢めかした。