轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

「講談雑誌」博文館、1922(大正11)年9月~1926(大正15)年5月<br>よき夫婦、復讐とげられる、右京次郎団、兄妹邂逅大団円「現代大衆文学全集 第六巻 国枝史郎集」平凡社、1930(昭和5)年7月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 335,908 字 · 669 页

青空文庫

鳥市、そちは貝を吹け。旗本の勢を庭に集めろ!」

「ハッ」

と云うと走り去る。

間もなく館の前庭にあたり高く法螺が鳴り渡ったが、これは鳥市が吹いたのであろう。

具足を付けた地丸左陣、槍を小脇に引っ抱えると、悠々として庭へ出た。

「馬を曳け!」

と声を掛け、やがてユラリと打ち乗ると、次第に集まる軍勢を、右に左に伍を組ませ、見る見る鶴翼に陣立てしたのは、さすがに老功の手練である。

武者押しの声を響かせながら、順次に兵を繰り下ろす。

遥か山腹を見下ろせば、寄手の点じた松火であろう、山を斜めに取り巻いて漸次に山上へ上って来る。

ヒューッ、ヒューッ、と云う矢の唸り、ワッワッと云う叫び声、戦いはまさしく酣である。

右京次郎の兵法

人丸左陣と傾城小銀とは、地丸左陣に翻弄され、這々の態で逃げ帰るや、小銀の山寨妙高山へともかくも一時落ち着いたが、すぐに白山へ使いを出し、兄弟分の天丸左陣へ事の次第を注進した。

天丸左陣はこれを聞くと一時は少なからず吃驚りしたが、咄嗟に思案の臍を決めると、部下の兵を引率して妙高山へ出張って行った。そこで三人凝議の末いよいよ復讐ということになり、小銀の部下の女兵を加えて総勢一千の大軍を窃かに巧妙に繰り出して黒姫山を包囲させたのは実に昨夜のことであって、一日だけ人馬を休息させ、それから攻撃を開始したので