轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
「講談雑誌」博文館、1922(大正11)年9月~1926(大正15)年5月<br>よき夫婦、復讐とげられる、右京次郎団、兄妹邂逅大団円「現代大衆文学全集 第六巻 国枝史郎集」平凡社、1930(昭和5)年7月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 335,908 字 · 669 页
彼は懐中へ手を突っ込んだ。手慣れた短刀が指に触れた。ツルリと短刀を抜き放すと、パッと彼は飛び下りた。とたんに下にいた五十人の者はバラバラと左右に逃げ出したが遠巻きにしてまた集まる。
「さあ、これからどうしたものだ……」
右衛門は前後へ眼を配りながら次の攻め手を考えた。
右衛門は短刀を口にくわえまず衣の裾を絞った。
この時、一人の壮漢が、彼の今来た方角から韋駄天のように走って来るのがふと右衛門の眼に付いた。
「や、紋十郎めがやって来たな」
思う間もなくその紋十郎が、彼らの群から一人抜けて、悠々と右衛門の方へ近付いて来た。
「右衛門!」と紋十郎は声を掛けた。「いよいよ手前の最後が来た」
「紋十郎か。卑怯な奴だ!」右衛門はツカツカと進んだが、
「お前と俺とで一騎打ち、それで勝負を決めようではないか」
「厭だ!」と紋十郎は嘲り笑った。――
「さあ野郎ども口火を切れ!」声に応じて煙硝の匂いがプンとどこからともなく匂って来た。
現われいでたる
「今より回顧致しましても空恐ろしく思われまする」
「おお、そうであろうそうであろう、恐ろしいことでござったろう。初めから終わりまでどうぞ詳しく話してくだされ。