轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

「講談雑誌」博文館、1922(大正11)年9月~1926(大正15)年5月<br>よき夫婦、復讐とげられる、右京次郎団、兄妹邂逅大団円「現代大衆文学全集 第六巻 国枝史郎集」平凡社、1930(昭和5)年7月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 335,908 字 · 669 页

青空文庫

梟帥は獣人の部落でも、取り分けドン底の貧乏人で、それだけに無智で蒙昧であったが、云うことにはちっとも掛け値がなかった。

「なるほど、こいつあ道理だ」

獣人達は賛成した。しかしもちろんその中には、不賛成を唱える連中もあった。それは比較的金持ちの手合いで、あわよくば獣人の部落を出て、麗人国へ移ろうと、心掛けていた者どもであった。しかしその他の連中は、異口同音に賛成した。

しかし獣人の九分九厘までが、梟帥の説に賛成したのは、梟帥と同じ考えが、心の底の底の方に、長い年月のその間に、こっそり培養れていたからでもあって、決して決して突発的に、賛成したのではないのであった。

梟帥はそこで代表となって、麗人族と掛け合った。

「お互いに仲よく握手しやしょう」

もちろん穏しく云ったのであった。

どうして麗人族が同意しよう。

「身分が異う、馬鹿を云うな! 産まれながらお前達は下等なのだ!」

にべもなく一蹴した。

そうして彼らは獣人の領地、産霊の谷を占領し、勝手に工事を起こすことにした。

そこで已むを得ず獣人どもは、自己保全の策として、工事を妨害したのであった。

「だがツクヅク考えてみると、麗人達の文明も、俺らの文明も大したものじゃアねえ。