轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

くいどうらく

食道楽

村井 弦斎

冬の巻

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 170,664 字 · 341 页

青空文庫

第三百二十 パイの別法

その蓋は大切にしておいて蓋の下の柔い処即ち蛇の目の中身だけホジクリ出すと楽に出ます。つまり搗臼の穴のようになるのです。その中へ軽便にすれば玉子の湯煮たのを少さく切って白ソースで和えたものを詰めてもよし、鳥の肉でも牛の肉でもあるいは海老や魚が大層結構ですが一旦煮るか蒸すかして白ソースや玉子ソースで和えたものを詰めて今取った中身の蓋を載せて出しますと大層上品な御馳走になります」

第三百二十 パイの別法

小山の妻君「今伺ってみればそういう物を外で戴いた事がありますけれども脂濃くって食べられませんでした」お登和嬢「それは材料の悪い故か拵え方が下手なのでしょう。よく出来たパテーは軽くって美味いもので日本人の口にはよく合いますから誰でも一度召し上るとお好きになります。今御覧の通り幾重にも幾重にも展して焼いたものですから横から見てちょうど紙を幾百枚も累ねたようにならなければいけません。紙を累ねたようでなくって上も下もひっついているようなのは脂が顔を出したので味も重くなります。そういうのは一向美味しくありませんけれども世間にはそんなパテーの方が多いのです。このパテーの皮は一度拵えて直ぐ焼いておくと冬は一週間以上十日や十五日位保存ておけますから食べる時中身を詰めるばかりでどんなに調法だか知れません。