Japanische Klassiker mit Furigana
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Lesen Sie 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.350 Zeichen · 507 Bildschirme
易しい言葉をふやそう
易しい言葉をふやそう
私たちの子供の時分は「ハト・ハタ・タコ・コマ・マリ」の教科書のもう一つ前のことであった。小学読本の一の巻に「アジア人種・ヨーロッパ人種……」とあり、第二章は「魚を釣るには雨天の時をよろしとするか、しかり天少しく曇りて風なく、暖かなる日をよろしとす」というもので、ウィルソンの翻訳をそのまま用いたものだった。後にやさしくなったとはいえ、高学年になるに従って非常に難しくなり、おしまいには字を二字ずつつないで、欣々とか喧々とかいう言葉が生まれてきた。このように強い漢語を使わないと、力がこもらないというのである。それには新聞などの影響もあった。
お経なども、千部経といって同じお経を一ぺんに千部読んでもらうと功徳があるというが、これなど、どんな信仰の深い者でもぴんと理解されず、ただ調子だけしか頭に来ない。素読もこれと同じだった。私どもは今でも四書の大学や中庸ぐらいは大体憶えている。しかし、瑟夸夸赫夸喧夸なんといっても、何のことだかまるで分らない。拗音や、撥音のある、平素物を考えるのに使わないような言葉を使いさえすれば、先覚であり、指導者であると長い間思われてきたのである。