Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいにのせっぷん

第二の接吻

菊池 寛

Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme

Aozora Bunko

京子はドアの方へ背を向けて机の上で何かかいていた。

村川は机の傍に歩み寄りながらいった。

「怒っているのですか。」

「ううん。」京子は首を振った。「それとも、あなた何かわたしに怒られることしたの。」

「とんでもない。」

「じゃ。心配しなくってもいいじゃないの。」

「だって、あなたがいきなり、およしになるのですもの。」

「よしちゃ、悪いの。」

「悪くはないけれど。」

京子は、意地わるそうに笑った。

「ねぇ、村川さん。あなた、わたしの部屋へ入るときは、感心にノックするわねぇ。」

「だって婦人の私室ですもの。」

「そう、じゃ倭文子さんのカーテンの中に入ったときもノックしたの。」

村川は、少しドギマギして、顔が赤くなったが、やっと立ち直って、

「まだ、あんなことにこだわっているのですか。」

「だって、あなただってこだわってるから、わたしの所へ来たのでしょう。」

「僕は、こだわっていないのですよ。でも倭文子さんが、あなたが怒ったので心配しているからさ。」

「ご親切ね。ただし、わたしにではありませんよ。」

「つまらない。機嫌を直して下さいよ。」

「大きなお世話。」

京子は、またぷいと向うを向いてしまった。