Japanische Klassiker mit Furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme
三
わたし、おねがい! わたし、あなたに取返しのつかないことをしたのだもの。わたしあなたを心の中で愛していたことわかったでしょう。あなたも愛して下さいよ、初めは間違いの接吻、その次から本当の接吻、ねぇ村川さん、わたしがあなたを愛しているのわかったでしょう。わたしを愛して下さいよ。」
京子は、自分の椅子を離れると、村川に近づき、村川の膝にすがりついた。
「ねぇ、村川さん。わたしを愛して下さいよ。そして、今度はわたしに、本当の接吻をして下さいねぇ。わたしに第二の接吻をして下さいね。」
京子の顔には、怒りがいつかとけて、妖艶な微笑が溢れていた。
三
村川は、自分の膝に取りすがっている京子のやわらかい手の触感や、妖艶な笑いや、むせるような呼吸のにおいに、かなり心を動かされたのは事実である。その上、勝気な京子が、こんなにまで下手に出るのを見ては、いじらしさで、胸がつまってくるのだった。しかし、一度やった失策を、更にくり返すようないい加減なごまかしは出来なかった。いうべきことは、これ以上の間違いを防ぐためにも、ハッキリといっておかねばならなかった。それが、どんなに京子を怒らし、すべてをどんな破局に導くにしたところで。