Japanische Klassiker mit Furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme
思わざる罪
一
京子さんの事だから、買いたいと思い出すと、一日も猶予が出来ないのでしょう。」
それは、たしかにそうだった。しかしお客があるのに、自分を一人きりにするのは、どう考えてもひどいと思った。
「僕は、決して何とも思っていませんよ。あなたはご迷惑でしょうな。お察しいたします。」
倭文子は、食事の手をやすめたままで、もう再び箸を取る気はしなかった。彼女は、食事がすめば、なるたけ早く寝室へ引き取りたいと思っていた。
「いや、僕はこういう機会でもなければあなたとゆっくりお話しすることが出来なかったかもしれません。僕は、あなたにはぜひいろいろお話ししたいと思っていたのです。」
そういわれると倭文子は、身がちぢまるように思った。彼女はどうにかして、この気づまりな境遇から逃げ出したかった。
「もう、東京へ帰る汽車は、ございませんでしょうか。」
「そんなに、僕と一緒にいらっしゃるのがおいやですか。」
宮田は、ちょっと不快な顔をした。
思わざる罪
一
倭文子は、真赤になってうつむいた。
「汽車はたしか九時幾分かのがあったはずですよ。これから急げば間に合わないこともないでしょうが。お帰りになりますか。