Japanische Klassiker mit Furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme
三
今度、あなたにお目にかかるときは、夫と妻としてお目にかかるつもりです。宮田君が、死んでいる場合でも、僕はあなたに堂々と二人手を取り合ってお目にかかるつもりです。
だが、倭文子さんは、それがいやだというのです。あの人は、あなたのような下劣な卑怯な汚らわしい人が住んでいる同じ世の中に生きているのがいやらしいのです。僕がいくらなだめても、承知しないのです。自分一人ででも死にたいといってきかないのです。
僕は、あなたのような人がいればいるほど、いかに本当の愛の力が、あらゆる陰謀、あらゆる悪意に打ちかつかということを知らせる必要があると思うのですが、倭文子さんの心は、あなたのお傍にいたために、あまりに傷ついてしまっているのです。それも、もっともです。あの人はつまり女狐と住んでいたおとなしい雌鶏でした。
京子は、ここまで読んで来て、唇を血のにじむほどグッとかんだ。
三
いや倭文子さんばかりでなく、人間らしい心の持主は、あなたのお傍にいると、あなたのお心のとげのために、刺し殺されずにはいられないでしょう。あなたの自我中心のわがままが、倭文子さんを殺したと同然です。
だが僕は生きて帰って来るつもりです。