Japanische Klassiker mit Furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme
三
」
「宅から電話がかかりましたって。そんなはずはないんでございますが。」
「まあ。とにかくお入り下さい。調べさせましょう。」
京子は、つい、ひっ返さずにはいられなかった。
三
今井は、京子を社長室に案内した。仮事務所ではあったけれども、さすがに椅子やテーブルは落着きのある立派なものを使っていた。
「どうぞ、おかけなさいませ。一昨日でしたかその前の日でしたか、お父さまにお目にかかりましたっけ。」
「さようだそうでございますねぇ。」
「今日は村川君に、ご用事ですか。」
「ええ。」
今井は、盛装した京子を、恍惚として見ていた。女事務員がお茶を持って来た。
「そうそう、さっき村川さんに、どこから電話がかかって来たか、よく訊いておいで。」
「あの、川辺さんとおっしゃいましたよ。私が、電話に出たのでございます。」
女事務員は直接に京子に答えた。
「そうでございますか。」彼女は心の中の失望や疑惑を押えて平気に答えたが、なぜ自分の家から電話がかかったのか、どう考えてもわからなかった。
「この間、お父さまにお目にかかったのは、山内倭文子さんのご縁談です、お聞きになりましたか。」
「ええ承りました。