Japanische Klassiker mit Furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme
五
」
「それは無理ですな。」
「でもわたし一人でいるのは恐いわ。どうしたら、いつでもあなたのそばにいられるのでしょう。」
五
「男と女とが、いつでも一緒にいるためには結婚するほかはありませんね。」
倭文子は、結婚という意外な言葉に顔を真赤にした。
「まあ!」
「いつでも一緒にいられるのは夫婦だけですよ。」
「でも、結婚なんか出来ませんわ。」
「なぜです。」
「二人きりで、そんなこと出来まして。」
「出来ますとも、二人以外には、何がいるのです。」
「そう。川辺の伯父さんなんかが承諾して下さらなければ。」
彼女は心持赤らめた顔を、村川の方へふりむけた。彼女の顔は折り立ての草花のように純真だった。
「男と女とがお互にすべてをゆるし合えば立派な結婚ですね。法律上の手続きや社会上の儀式などはとにかく。」
倭文子はその意味がハッキリとわからぬように首をかしげたが、
「そうすれば、いつまでもわたしの傍にいて下さる。」
「そばにいられるかどうか。でも、永久にあなたは僕のものですし、僕はあなたのものです。」
「傍にいて下さらなきゃ、いやですわ。わたし、明日のことを考えると、恐ろしくてたまりませんの。