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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいにのせっぷん

第二の接吻

菊池 寛

Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme

Aozora Bunko

「村川さんは、ラモン・ナヴァロに似ていやしない?」

と、いとこの倭文子にささやいたほどである。

「ええ似ているわ。でもナヴァロよりは顔が短いわ。」

「そうかしら。でも、眼付なんか、そっくりだわ。」

そういって、映画好きの二人が話し合った。だが、村川はこの色男役のスターよりも、もっと背が高く堂々としていた。だが、肉感的な頬、愛嬌のある眼付、物おじしたような温厚な風貌は共通していた。

村川は、美智子に促されて、かくれんぼに参加するために階下に降りた。階下の座敷には京子や倭文子が彼を待ち受けていた、京子に気に入りの小間使の一枝もいた。

京子は、今年二十一になっていた。背のスラリとした、美しい女である。輝かしいほどの美貌であるが、ただ額が少し広すぎるのと、鼻があまりに端麗なので、人に高圧的な印象を与えた。

「まあ! 村川さん、とうとうひっぱり出されたのねぇ。」

彼女は、からかうように村川にいった。そのくせ、ひっぱり出した当人は彼女であるのに。

「美智子さんにあっちゃ、敵いませんよ。」

「苦手ね。」

京子は笑った。

「日本館あるの?」

美智子の兄の十になる宗三がいった。