Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme
自分自身の心の中に、火の塊の如く燃えひろがってゆく心を、どう彼女に打ち明けていいかわからなかった。
「いや別に、たいしたお話があるわけではないのですが、この間のことであなたは、京子さんから何かいわれたのではありませんか。」
倭文子はだまっていた。
「何か京子さんが、あなたにいったのではありませんか。」
「いいえ……」
倭文子は、つぶやくように答えた。
「僕はあんなことのために、あなたにご迷惑をかけやしないかと、心配していたのです。」
「いいえ、そんなこと、ございませんわ。それではまた……」
倭文子は、一刻も早く村川の前から、逃れたそうにした。村川は、倭文子が冷淡になればなるほど、熱して来た。
「あなたは、そんなに僕と一緒にいるのが、お嫌いなのですか。」
「あら!」といった倭文子は、真赤な顔をしてうつむいた。
「京子さんと同じようにあなたも僕を不良青年だと思っていらっしゃるのですか。」
「まあ!」
倭文子は、泣き出しそうにいった。
「僕が、あなたに対して、どれほど親しみを感じているか、ご存じでないでしょう。あなたが、僕のことを、何と思っていて下さるかわかりませんが、何だか僕は、あなたが京子さんの思惑を憚って僕によそよそしくしておられるように思われて仕方がないのです。