Japanische Klassiker mit Furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme
二人は中途ですれ違った。ちょうど、それが二人の運命を暗示するように。
五階で、エレベーターを降りると、そこにある図面で、今井商事会社の所在はすぐわかった。
今井商事会社には、父が紹介した人が村川の外に、幾人もいるので、京子は知った人に顔を合せるのがいやだったが、どうせ自分と村川との関係はすぐ公けになることだと思い切って受付と書いたドアを開けた。
すぐそこに受付の女事務員がいた。
「あの村川さん、いらっしゃいませんでしょうか。」
女事務員は京子の美しさに驚いて、目をみはりながらいった。
「そこでお会いになりませんでしたか。今お出になったばかりですよ。」
「いいえ、気がつきませんでした。」
「お出かけになったばかりですよ。」
「そうですか。」
京子は、ひどくがっかりした。
「エレベーターで、おすれ違いになったのでしょう。」
「もう、帰ったのでしょうか。」
「もしかすると、お茶でも飲みにいらっしったのかもしれません。」
京子は希望を持とうとすると、向うの机からじろじろ京子の顔を見ていたもう一人の女事務員がいった。
「いいえ。村川さんは、電話がかかってお帰りになったのよ。