Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Lesen Sie 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.350 Zeichen · 507 Bildschirme
『竹馬余事』
そのころは、これが非常に痛切な洒落であった。洒落を理解して笑う中にも、はじめに本当にわかって笑う者と自分はわからなくても、皆が笑うから解ったような顔をしておつき合い笑いをするのと二通りあるようであった。この気風は今の日本にも少なくない。
『竹馬余事』
人によっては、幼いころからとくに文章を練るために、古典などを読んで修業する人もあるようだが、私はどちらかというと投げやりの方で、別にこれといって目立つような苦心はしなかったと思う。ただ小さい時のことで面白いことが一つある。
まだ播州にいるうちの話で、明治二十年以前のことであるが、私のはじめての著書と名づけていいようなものが一つだけあった。それは表紙と裏とを父が書いてくれたもので、七十年経った今も大切に保存してある。私がいよいよ播州を出るとき、父から、こういう時には、昔の人はみな送別と留別の詩を作って出たものだという話を聞かされた。私もこの父の言葉に従い、ほとんど発つ直前であったが、一生懸命になって留別の詩を作ったのである。半紙を半分に折り、横に二つに折った細長い帳面を拵え、それに自作の詩を書き、自分で製本したもので、これに父が表の題と裏の名前を書いてくれた。