Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいにのせっぷん

第二の接吻

菊池 寛

Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「どうもありがとう。」

西洋館へ来てみると、京子は客間のソファに腰かけて倭文子を待っていた。

「ねぇ、美智子、あなたいい子だから、お母さまのところへ行っていらっしゃい。」

「ええ。」

美智子は、ちょっと悲しそうな顔をしたが、すぐ思い返して、バタバタと駆け去った。

村川と植物園で会って以来、倭文子は京子の傍へ来るのが何となく気がとがめた。

「ご用していらしたの。」

「いいえ。」

「ねぇ、倭文子さん。わたし、面白いものを拾ったのよ。」

京子は、意地のわるそうな笑いをもらした。

「何でございますの。」

「いい当ててご覧なさい。」

倭文子は、小さい首をかしげた。

「わかりませんわ。」

京子は、意地わるそうにニコニコ笑っていた。

倭文子は村川が、自分にくれる手紙を落したのではないかと思ってあおくなった。

「どなたの手紙?」

「面白いの。とても面白いの。」

京子は、面白そうに笑いつづけた。倭文子は、それにつれて不安になった。

「どんな面白い手紙ですの。」

「秘密の手紙、しかもラブレターよ。」

倭文子は、真青になっていた。

「わたしね、だまって誰にもいうまいと思ったの。でも、相手がにくらしいの。