Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいにのせっぷん

第二の接吻

菊池 寛

Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme

Aozora Bunko

倭文子は、ベッドに顔を埋めたまま、先刻と同じ姿勢でいた。彼女は安心して傍へ歩み寄った。

「今人が来たのご存じ。」

倭文子は、うなずいた。

「だれか知っていて。」

倭文子は、頭を振った。

「そう。倭文子さん、お休みなさいね! 悪いことはいわないわ。ねぇお風邪召しますよ。」

彼女は、そういってまた倭文子を一人残した。

座敷へ帰ってみると、宮田は書斎の方へでも行ったらしく、今井が廊下近い安楽椅子に横になって、葉巻をふかしていたが、京子の入って来たのを見ると、あわてて身を起した。

「どうしたのです。いやに、つらく当るじゃありませんか。」

「なぜ。」

「だって、わざわざ来たものを、追い返すにも当らないじゃありませんか。」

「でも自業自得だわ。」

「そんなに村川君は、悪い人ですか。」

「とてもいけないの。」

「なぜです。」

「でも、倭文子さんにうるさくつきまとっているのですもの。」

「おやおや。」

「よく葉山くんだりまで来られたわねぇ。」

「それは少し耳がいたいですね。」

「あなたは別ですわ。」

「あんまり、別でもありませんね。」

「まあ、そうご謙遜遊ばすな。」

「村川君が倭文子さんに、つきまとうなんて、じゃ、倭文子さんは嫌っているのですか。