Japanische Klassiker mit Furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme
」
「まあ。もうごほうびのことを考えていらっしゃるの。」
京子は、微笑をふくんだ上眼で今井をにらんだ。
「ずいぶん功利的な方ですわね。」
「これは参りました。すぐ本心を現してしまいましたかな。」
「いいわ。ごほうび上げますわ。」
「きっとですか。」
「ええ、きっと。」
「何です。ごほうびの品は。」
「考えておきますわ。それとも、何かお望みがあって。」
「望みはいろいろありますね。」
「あまり、欲ばっても駄目ですよ。」
「おや。おや。」
「ねぇ、今井さん。」
京子は、いいよどんだ。
「何です。」
「あのね。倭文子さんも、早く結婚なさりたいのよ。あれでわたしの家にいるのは、かなり気がねしていらっしゃるのよ。」
「なるほどね。それに、あなたがいじめるだろうし。」
「まあ。わたしいじめたりなんかしませんわ。」
「いや冗談です。失礼。」
「だから、倭文子さんはすぐにでも結婚なさりたいのよ。」
「じゃ何も問題はないじゃありませんか。宮田君は、十分乗気だし。」
「でもね、あの方たいへんな内気な方でしょう。」
「あなたと、つき合せるとちょうどいいんですね。」
「まあ、わたしそんなにお転婆に見えまして。これから慎みますわ。