Japanische Klassiker mit Furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme
七
」
宮田は、ご飯をたべながらしゃべりつづけていた。
女房が、下からお茶を持って上って来た。だが、彼女はお茶を置く前に、一枚の紙片を差し出した。
「お嬢さま、あの電報が参りました。」
倭文子は何事かと驚きながらあけて見た。
「カイモノノツゴウデトウキョウヘカエルアススグユク キョウコ」
と読まれた。
七
買物の都合で、東京まで帰り、あすすぐ来るというのは、何でもない事かもしれなかった。だが、その何でもない事から、この家に親しくない男性と、二人きりで取りのこされることは、何でもない事ではなかった。倭文子は先刻から沈んでいた心が、さらに暗澹としてしまった。おとなしい彼女も、京子のわがままを、にくまずにはいられなかった。先刻から、四時間ばかり話をしないで一緒にいただけでも、彼女の神経や感情は、疲れ切っている。まして、これから寝るまでの時間、明朝起きてからの幾時間を考えると、倭文子の心は憂欝になってしまうのだった。
「どうしたのです。何か事件でも起ったのですか。」
電報を見ている倭文子の顔が、だんだん蒼ざめて来るのを見て、宮田がきいた。
「いいえ。」
「どなたからの電報です。