Japanische Klassiker mit Furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme
ね、お願いです。もう一度僕の話をきいて下さい。話をきいて下さってからおいやでしたら、おいやだといって下さい。」
倭文子は身もだえして肩にかかっている宮田の手をふりほどいた。ふりほどかれても、宮田はこりずに幾度も倭文子の肩に手をやった。彼女のほっそりとしたえりすじや、身もだえするごとに見える涙にぬれたうす桃色の頬などが、好色の宮田には、激しい誘惑だった。引きとめようとする宮田は、彼をふりほどこうとして身もだえする倭文子の弾力のある、しなやかな肉体を、羽織を着ない袷一枚の下に生々と感じた。処女らしいにおいや、感触が宮田の感覚をそそった。宮田はそれを享楽するためにだけでも、もっともっと倭文子を引き止めたかった。
「じゃ、もう十分だけ、僕の話をきいて下さいませんか。そしてあなたのご機嫌が直ってからおやすみになって下さい。」
「わたし、頭痛がしますから。」
涙で洗われたため、さらに生々と輝いている小さい顔をふりむけて倭文子は言った。
「そんな事をおっしゃらないで。」
宮田は倭文子の正面から彼女の両肩に手をやった。倭文子はくるりと身をさけた。
「ね。いいじゃありませんか。