Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいにのせっぷん

第二の接吻

菊池 寛

Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme

Aozora Bunko

「京子さんは、どうして東京へ帰ったのです。」

「なぜだか知りませんの。」

「今井君と一緒にですか。」

「ええ。鎌倉まで、いらっしゃるといってそのまま東京へお帰りになったのです。」

「みんな策略ですね。あの人のでたらめな策略ですね。」

「まあ! そうでしょうかしら。」

「まだ、あなたはあの人をいくらかでも信じているのですか。」

倭文子もさすがに、だまった。ようやく燃え始めた石炭の光で、倭文子の蒼ざめた顔が血の色をとり返し始めた。

「それで、二人きりになると、宮田がいやなこといい始めたのですか。」

倭文子は、恥しげに首をうなだれた。

「無理にでも、宮田と結婚させようとする京子さんの姦計ですよ。でも、最後まであなたが反抗して下さったのは、嬉しいですね。僕はあなたがそんな強いところがあるとは思わなかった。」

「京子さんが本当にそんなことをなすったとしたら、わたしどうしましょう。わたし、死んでしまいたいわ。」

「何をいうのです。僕がついているじゃありませんか。」

「じゃ、どんなことがあってもわたしからお離れにならない?」

「離れませんよ。」

「いつまでも。」

「むろんですよ。」

「いつでも、一時間でも。