Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

だいにのせっぷん

第二の接吻

菊池 寛

Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「ほんとうですとも。」

「どこで。」

「ご自身のお部屋で。」

「どうしてでしょう。」

「どうしてだか知らないわ。」

「でも、ただお泣きになるわけはないでしょう。」

「ええ。そうよ。きっと、お姉さまがおいじめになったのよ。」

「そんなに、お姉さまは倭文子さんを、いじめるのですか。」

「ううん。でも、時々。」

「時々でもいけないな。悪いお姉さまだな。」

「だって、わたし仕方がないんですもの。」

そう言って、美智子は口を一杯開けて、お芋を二つつづけて食べた。

村川は、倭文子が京子から、そんなにいじめられていることが、皆自分の責任であるように思った。だが、偶然一緒にカーテンの陰にかくれたことが、それほど京子を怒らせているとは、どうしても考えられなかった。でも、もしそのことだけで、京子が怒っているとしたならば、京子が嫉妬していることになるのだが。でも、嫉妬しているとしたならば、京子が自分を愛していることになるのだが、そうした姿態を京子に見出すことは、とうてい出来なかった。自分に対して高飛車に出ることは、ああした女性が、あらゆる男性に対して持つ一つの逆な媚態で、それが自分だけに対する愛の表情であるとは考えられなかった。