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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいにのせっぷん

第二の接吻

菊池 寛

Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme

Aozora Bunko

」

二人は、門からすぐ左に折れて罌粟畑とお茶畑との間の道を、睡蓮の花が咲いている小さい古池の汀に出ていた。

恋人同士がこうして一緒に歩くと、初夏の樹々はみんな欣びに、身をふるわせているように見え、道端の芝生までが、光りかがやいているように美しい。

池の汀のベンチの上に、村川が先に坐った。そして倭文子を招いた。倭文子は、二尺も間を隔てて坐った。日曜でない植物園の昼は、人の気配さえしなかった。

「一昨日の晩、四阿へ来て下さいました?」

「ええ。」

「京子さんがいたでしょう。」

「ええ。わたくしびっくりしてしまいましたの。」

「それで、私達の話ききましたか。」

「いいえ。わたくし驚いて、とんで帰りましたの。」

「その後、京子さんが何かいいましたか。」

「いいえ。何も。」

村川はやっと、安心した。

「それで、あなたのお話というのは。」

「わたくし恥しくていえませんの……」

倭文子は、またパラソルをかざしそうにした。

「そんな事をいっていた日には、お話が出来ないじゃありませんか。何でもハッキリいって下さい。」

「でも……」

倭文子は小さい顔を右へかしげた。

「何の話です。」

「あの、縁談ですの。