Japanische Klassiker mit Furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme
あなたは、僕を愛していてはくれないのですか。」
倭文子の蒼ざめた顔が、少し赤味を帯びた。
「それが問題ですよ。あなたが僕を愛し、僕があなたを愛している以上、問題はないじゃありませんか。本当に愛し合っていれば、千万人といえども、我行かんです。何が恐いのです。あなたは、そのために僕が川辺家と不和になるのがいけないというのですか。僕が、あなたとの愛を打ち明けて、川辺先生にお願いしたら、きっと了解してくれるだろうと思うのです。僕は、そんなことが心配じゃないのです。ただ、あなたのお心が不安なのです。ねぇ、倭文子さん、ちゃんと心をきめてくれるわけには行かないのですか。」
倭文子が、鼠が猫を恐れるように、京子を恐がっていることが、村川にはハッキリした。もし村川と倭文子が結婚したときなど、京子がいかなる態度に出るかを考えると、倭文子は魂の底まで震えおののくのだろう。
「ねぇ、僕に安心させて下さい。安心して、京子さんとの縁談を断れるようにして下さい。あなたが、動揺すれば、僕の乗っている土台が崩れるようなものですからね。」
倭文子は、すっかり考え込んでしまっていた。
「ねぇ、ハッキリした返事を聞かせて下さい。