Japanische Klassiker mit Furigana
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こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Lesen Sie 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.350 Zeichen · 507 Bildschirme
それから会津へ下りたが、あの道は昔からある有名な街道だけれども、ひどく荒れていた。見ればスコット夫人はあたり前の靴をはいているので、とても無理であった。足から血が出ている。歩いて行くといった以上、一言も泣き言をいわずに、下まで歩き通した我慢強さには感心した。
それから田島の里に出たが、ちょうど秋の初めにある夏祭の日にあたっていた。まことによい祭礼で、細君も非常に喜んで、それを見てからすっかり元気が出た。そこで綱引き俥を四台頼み、輪を列ねて山道を下り、途中で一晩、越後の方からの八十里越を越えた所にある只見という小さな町に泊った。翌日阿賀野川の岸を越後へ降りると、もう汽車が開けていた。野沢から汽車にのって三条に行った。
三条の町から一里あまり行った所に、井上の兄の歌のお弟子さんで外山君という人がいた。早くからしらせておいて、できるだけ純日本式に、西洋人が来たなどと思わないで、君の家で泊めてほしいと頼んでおいたところ、万事その通りにしてくれた。あの時は本当に誇りを感じた。
美しい月夜で、ちょうど青田が、もう一週間のうちに穂を出そうとするのが、ずっと広く、末は雲に入るほど続いている。