Japanische Klassiker mit Furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme
活動の役者よ。」
姉の美佐子がいった。
「活動の役者といったら、誰だ。尾上松之助か。」
今井がいった。
「まあいやだわ。私日本物きらい!」
そういいながら、なみ子は村川のお膳についていた鮎の塩焼を取り上げた。
「ねぇ、お箸お貸しなさいな。あなたむしるのは下手だわ。わたし鮎の骨を取るのが上手よ。」
そういいながら、なみ子は鮎の身を箸でやわらかくたたいたかと思うと、手ぎわよく骨から身をきれいに離してしまった。
「おい、いやに親切にするんだね。」
宮田がからかった。
「だってこの方、わたしの岡ぼれに似ているんですもの。」
「おれは、誰かに似ていないかなァ。」
「似ているわ。みーさんは、尾張町にいる交通巡査に似ているわ。」
「馬鹿! お前は、どうしてそう口がわるいんだ。ねぇ、美佐子。おれだって、これでいい男だろう。」
「ええ、いい男ですとも。わたしは、みーさん大好き。」
「でも、みーさんは、交通巡査のようにすましているから、嫌い。時々ストップとこういう風に、手をあげると似合うわ。」
なみ子は、白い二の腕を、あらわにしながら手をあげる真似をした。
「おい! お前はお客を何だと思っているんだ。