Japanische Klassiker mit Furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme
あたし、いっそ一枝を呼んでしらべてみようかしら。」
「かわいそうですわ。そんなことなさるの。」
倭文子は、あわてて止めた。
「それもそうね。」
京子は、何か考えていたが、
「わたしね、この手紙本当はそこの階段のところで拾ったのよ。階段を上る人といったら村川さんのほかないでしょう。」
京子は、大きい眸を倭文子の賛成をうながすように動かした。
「でも、これだけで信じるのは、村川さんにすまないわ。一層のことわたし、村川さんのお部屋へ行ってしらべるわ。」
「まあ。およしなさいませ! そんなことあそばすの。」
「いいじゃありませんか。こんなこと、ハッキリときめておきたいわ。一枝の身体だってわたしがあずかっているのでしょう。万一のことがあるといけないわ。あなた一緒に立ち合ってくれない?」
「まあ!」
「おいや?」
「いいえ、でも。」
「わたしが、一人でしらべるの。あなたはただ一緒に来て下さればいいの。」
京子は、はや立ち上った。
倭文子の心にも、疑惑がむくむくと首をもちあげていた。それにつれて、生れて初めて嫉妬が、不快な痛みで、純真な胸をつついていた。たしかめたい、一枝と村川について真実のことを知りたい。