Japanische Klassiker mit Furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme
大人同士が一緒にかくれるなんて、おかしいや。ねぇお姉さま。」
京子は、何ともいわなかった。そして、真赤に立ちすくんでいる倭文子を、じっと見つめていた。
「いいじゃないの、一緒にかくれたっていいわ。」
美智子が、いつものくせで、兄に反対した。
「そうとも。いいじゃないか、ねぇ美智子さん。」
そういって、村川は真赤な洋服を着ている美智子を抱き上げた。
「じゃ、村川さんと倭文子さんとジャンケンして。鬼になるジャンケンして。」
美智子は、抱き上げられながらいった。
「ジャンケンなんかしなくっても、村川さんが先に見つかったんだよ。じゃ、堪忍してやらあ。村川さん、鬼だよ。」
宗三は、もう妥協していた。
だが倭文子はなぜか妙に、しょげてしまって、そこにあった安楽椅子に腰を降ろしてぼんやり青いカーペットに目を落していた。
「じゃ、かくれましょう。お姉さま。」
美智子が、京子の手にすがりつくと、彼女はそれを邪慳に振り払った。
「あたしは、ようした。」
「いやだな。よすの。」
宗三が、不平らしくなじるのを聴きながら、京子は自分の部屋へ入ったかと思うと、ピアノの鍵盤を、双手でヤケにたたき鳴らした。