Japanische Klassiker mit Furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme
留守番の夫婦は、あわてて玄関前に迎えに出て来た。一二度来たことのあるらしい京子は、夫婦と鷹揚にあいさつすると、自分の家に入るよりも、もっと気軽に倭文子をうながしながら中へ入った。
「二階のお部屋は、みんなお掃除しておきましたから、どうぞ自由にお使い下さいませ。」
三十に近い目の丸い色白の女房は、そういいながら、幾度もおじぎをした。
「ああそう。ご苦労だったわね。」
京子は、うなずきながら、倭文子と一緒に二階に上った。二階の部屋部屋は、長い眠りから急に目をさましたように、明るい五月の光をいっぱいに受け入れて、はればれとまばたきをしていた。西と南が、一面のガラス戸で、すべてがサンルームのように明るかった。
清浄な白い籐の椅子、テーブル、純白なカーテン、海の色そのままな真青な敷物、南に海を受けたそこは二十畳に近い座敷だった。
そのとなりの部屋は、寝室になって、寝台が二つ置きならべてあった。
「あなた寝台にねられて?」
「どうですか、わたしはまだねたことありませんの。」
「そんなら、こっちでおやすみなさいね。」
そういって、京子は、廊下を隔てた部屋の戸をあけた。