Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいにのせっぷん

第二の接吻

菊池 寛

Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「どういたしまして。」

「別荘を使って下さって、こんな光栄なことはございません。」

「いつもわがままばかり申しましてすみません。」

「いいえ。いかがです。この頃の葉山は?」

「たいへん、けっこうでございますよ。こちらへ来てほんとうにせいせいしていますの。」

「何日頃まで、ご滞在ですか。」

「一週間ばかり、お邪魔するつもり。」

「どうぞ、ごゆっくり、あなた方のいらっしゃる間に、僕も一度お邪魔いたしたいですね。」

ウルサイと思ったが、ふと京子にある考えが浮んだ。

「ええ、どうぞ。ぜひ。」

「お邪魔じゃないですか。」

「いいえ。決して。あのね、いらっしゃる時、ぜひ宮田さんをお連れして下さいね。倭文子さんとの話、早くまとめてあげたいの。その意味でもっと、婚前交際をさせてあげたいわ。」

「ええ何ですって。」

「婚前交際、おわかりになりません?」

「わかりませんな。」

「結婚前の交際よ。」

「なるほどね。けっこうですな。」

「ぜひいらして下さいね。」

「伺いますとも。」

「さようなら。」

「さようなら。」

京子は、受話器をかけると、ちょっと階段の上を見た。倭文子が聞いてやしないかと思ったからである。